第二時大戦に於けるアメリカ陸軍航空軍戦闘日誌
(対本土作戦のみ)
1945年 7月
- 鐚玲怦鐚第律
- 〇第20空軍
- B−29約530機は、宇部市、呉市、下関市、熊本市を焼夷弾攻撃。
- B−29、24機は関門海峡、七尾、伏木海域に機雷敷設。
- 〇第7空軍
- B−25、33機は鹿児島県知覧飛行場を爆撃。2機は屋久島を攻撃。
- 〇第7戦闘機集団
- P−51、84機は霞ヶ浦、伊丹、浜松、長野の目標を攻撃。
- 鐚玲怦鐚呈律
- 〇第20空軍
- B−29、39機は箕島精油所を爆撃。
- 鐚玲怦鐚捺律
- 〇第20空軍
- B−29、約560機は高知市、姫路市、高松市、徳島市に焼夷弾を投下。
- B−29、26機は関門海峡、船川、舞鶴海域に機雷敷設。
- 〇極東空軍
- 第5空軍戦闘機が日本上空で初任務。P−51は福岡港で水上機を破壊。
- 〇第7空軍
- B−25、36機は知覧飛行場を攻撃。
- 鐚玲怦鐚疲律
- 〇極東空軍
- P−51は九州西岸を掃蕩。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は横須賀鎮守府、印旛、筑波に対し161ソーティーを飛行。
- 〇第11空軍
- B−24、8機は北千島占守島片岡海軍基地を攻撃。
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- 〇極東空軍
- P−51九州掃蕩。
- 〇第7空軍
- B−24、46機 B−25、24機大村飛行場、大村‐長崎地域の2都市を爆撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機約100機は茨城、谷田部、八幡岬(千葉勝浦)、Marutaを攻撃。
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- 〇第20空軍
- B−29、517機は千葉市、明石市、清水市、甲府市を焼夷攻撃。
- B−29、59機は大阪丸善製油所を爆撃。
- 〇極東空軍
- P−51は鹿児島湾岸の輸送施設を攻撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は熊谷、山形、千葉を含む日本の(主として飛行場)目標を攻撃。
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- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島から参加した戦闘機100機の対日攻撃は天候不順により中止。
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- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機100機は百里、調布、所沢、八街の飛行場と他の目標を粉砕。5機を撃墜、少なくとも26機を地上で破壊。8機を損失。
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- 〇極東空軍
- P−51約50機は九州掃蕩を天候に阻まれる。
- 〇第20空軍
- B−29、475機は仙台市、堺市、岐阜市、和歌山市を焼夷弾攻撃。
- B−29、61機は四日市製油所を爆撃。
- B−29、31機は関門海峡、新潟、七尾海域に機雷敷設。
- 〇第7空軍
- B−24、43機は大村飛行場を爆撃(1機は喜界ヶ島飛行場、B−25は徳之島飛行場を攻撃)
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機約100機は伊丹、浜松、愛知、Washinomiyaの臨機目標を攻撃。 敵機12機を空中で、5機を地上で撃破。
- 7月10日
- 〇極東空軍
- 九州上空戦闘機掃蕩作戦は再び天候に妨げられる。
- 〇第7空軍
- B−24、43機は喜界ヶ島の飛行場を爆撃。
- B−25、約50機は喜界ヶ島、中之島、久留米を爆撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は阪神、西宮、佐野、徳島に約100ソーティー。
- 〇第11空軍
- B−24、4機は幌筵島??占守島西岸を探索、南岬をレーダー爆撃。
- B−24、1機は北千島上空でレーダー捜査任務実施。
- 7月11日
- 〇極東空軍
- P−51は九州を掃蕩。
- 〇第20空軍
- B−29、25機は関門海峡、宮津、舞鶴、小浜海域に機雷敷設。 朝鮮、釜山、羅津でB−29初作戦。
- 〇第7空軍
- B−24、2機はByu、宮崎飛行場を攻撃。
- 〇第11空軍
- B−24、5機は片岡をレーダー爆撃。
- B−25、4機は乙前湾で船舶掃蕩。
- 7月12日
- 〇極東空軍
- P−51九州掃蕩。
- 〇第20空軍
- B−29、453機は宇都宮市、一宮市、敦賀市、宇和島市を焼夷攻撃。
- B−29、53機は川崎石油センターを爆撃。
- 〇第7空軍
- 本日をもって第7空軍司令部が開隊。
- B−24、47機は雲のため第一目標築城の爆撃を断念、喜界島の飛行場を攻撃。
- B−24、2機はByu、宮崎飛行場を爆撃。
- B−25、約50機は鹿屋飛行場、油津市街、徳之島飛行場を爆撃。
- B−25、A−26、70機は知覧飛行場を粉砕。 (第7空軍A−26機による対日初作戦)
- A−26、2機は指宿水上機基地を攻撃。
- 〇第11空軍
- B−25、4機は船舶掃蕩。B−25,1機損失。
- 7月13日
- 〇第20空軍
- B−29、30機は関門海峡、福岡、清津、馬山、麗水港に機雷敷設。
- 7月14日
- 〇極東空軍
- 第7空軍は第5、第13空軍と合同、極東空軍傘下に。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は天候のため明治、各務原攻撃を中止。
- 7月15日
- 〇極東空軍
- B−24、58機は宇佐飛行場、富高飛行場を攻撃。
- B−24、25機は喜界島、屋久島、種子島を粉砕。
- 〇第20空軍
- B−29、26機は直江津、新潟、羅津、釜山、元山海域に機雷敷設。
- B−29、59機は下松石油会社を爆撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は、明治、各務原、興亜、明野が原、名古屋、鈴鹿の飛行場、臨機目標に対し約100ソーティー。
- 7月16日
- 〇ポツダム会談開催。
- 〇ロスアラモスで原爆実験に成功。
- 〇極東空軍
- 沖縄、伊江島のB−24、B−25、P−51、P−47は九州を粉砕。
- P−51は鹿児島湾岸の目標を攻撃。
- A−26 27機、B−24 1機、P−47 39機は宮崎の飛行場と橋梁を攻撃。
- B−24 33機は延岡の橋梁を爆撃。
- B−25 36機、B−24 1機、A−26 1機は佐土原橋を粉砕。
- B−24 6機は油津港、市街を爆撃。
- P−47 5機は柳川を攻撃。
- 〇第20空軍
- 第20空軍司令部はグァム島ハーモンフィールドに移動、第21爆撃機集団は解散。
- B−29 466機は沼津市、大分市、桑名市、平塚市に焼夷弾を投下。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は、亀山、清洲、小牧、鈴鹿、明野原の飛行場に約100ソーティー。 敵機22機を空中で破壊。
- 〇第11空軍
- B−24 2機は占守島に船舶探査任務。B−25 4機は敵船舶に超低空爆撃、内3機は鳥島を銃爆撃。
- 7月17日
- 〇極東空軍
- P−51は九州、北琉球列島で船舶攻撃、奄美大島で1万トン級貨物船を大破。
- P−47は鹿児島の北西部、南西部の鉄道トンネルを急降下爆撃。
- 〇第20空軍
- B−29 27機は関門海峡、七尾??伏木海域、艫作岬、岩瀬、清津に機雷敷設。
- 〇第11空軍
- B−24 2機による占守島、B−25 4機による幌筵島船舶掃蕩は失敗。
- 〇イギリス太平洋艦隊はアメリカ第3艦隊に合流。
- 7月18日
- 〇極東空軍
- P−47は九州の諸目標を攻撃、P−51は九州、琉球の市街地、船舶、橋梁、通信ラインを攻撃。
- B−24は松山飛行場を粉砕。
- 〇第11空軍
- 2定期捜索、天候ソーティーを飛行。
- 〇アメリカ陸軍戦略空軍グアムで編成
- 7月19日
- 〇極東空軍
- P−51約90機は名古屋周辺域で種々の目標を粉砕、各務ヶ原、西宮、大阪の砲陣地、電力施設、工場、飛行場を攻撃。
- 〇第20空軍
- B−29 27機は大山、新潟、宮津、舞鶴、敦賀、念珠ヶ関、小浜、神戸??大阪海域、元山で機雷敷設。
- B−29 470機は福井市、日立市、銚子市、岡崎市に焼夷弾を投下。
- B−29 83機は尼崎の石油施設を爆撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は、各務ヶ原、名古屋、明治、和泉、西宮、Tambaichiの飛行場、工場、鉄道、電線、その他の臨機目標を攻撃。
- 7月20日
- 〇第20空軍
- 第509混成群は、予定される原子爆弾任務の戦術熟考と目標地域へのクルーの習熟を目的とした日本上空への12シリーズの精密爆撃を開始。 攻撃(7月20日、24日、26日、29日)は、原子攻撃用に選ばれた都市地域において、以前に爆撃されたことのある都市(あるいは周辺)に対して行われ、そして高高度を飛行する小編隊のB−29に日本人を慣らすために、2機から6機で実施された。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機約100機は亀崎、明治、岡崎、名古屋、各務ヶ原、浜松、小牧飛行場を攻撃。
- 〇第11空軍
- B−24 8機は本月最大、最も成功した任務を達成。松輪飛行場格納庫、掩体壕を爆撃。
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- 7月22日
-
〇極東空軍
- B−24は夜間船舶探査兼気象観測任務で鎮海、釜山、米子飛行場を爆撃。
- 〇第20空軍
- 硫黄島を発したB−29 23機は関門海峡、B−29による本戦争で最長の戦闘任務となった朝鮮沿岸羅津、釜山??馬山地域に機雷敷設。
- B−29 72機は宇部の石炭液化会社を爆撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯の戦闘機約100機は伊丹、阪神、佐野、徳島、高松、湊の飛行場、鉄道施設、その他の臨機目標を攻撃。
- 7月23日
- 〇極東空軍
- B−24は美保、佐伯を攻撃。偵察装備の重爆1機は鎮海飛行場、呉港、種子島の諸目標を攻撃。
- 〇第11空軍
- B−24 2機はKurabu Cape飛行場をレーダー爆撃。
- 7月24日
- 〇第20空軍
- B−29 570機は半田、名古屋、宝塚の航空機工場、大阪の造兵廠、金属工場、津市、川名市市街地を爆撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島のP−51 91機は浜松、駿河湾、名古屋地区の其の他の地点の飛行場と臨機目標を攻撃。
- 7月25日
- 〇極東空軍
- B−24は喜界島、築城市街地を爆撃。
- 〇第20空軍
- B−29 75機は川崎石油精錬所を爆撃。
- B−29 29機は七尾、伏木、小浜、敦賀、清津、釜山に機雷敷設。
- 7月26日
- 〇ポツダム最終宣言発行。日本は降伏又は「完全なる破壊」に直面するかを宣告された。
- 〇極東空軍
- 徘徊攻撃にあたるB−24は琉球、鎮海飛行場、中津飛行場、釜山の港湾施設を含む諸目標を攻撃。
- 〇第20空軍
- B−29 350機は松山市、徳山市、大牟田市に焼夷弾を投下。
- 〇第11空軍
- B−24 7機は片岡海軍基地への焼夷弾攻撃に成功。高度5000フィートまで煙柱があがった。空中抵抗は無し。対空砲火は並で不正確。もう1機のB−24は北千島上空でレーダー探査任務を飛行。
- 7月27日
- 〇極東空軍
- 第5、第7空軍のB−24 約60機は鹿児島の操車場を粉砕。50機の護衛のP−51は附近の臨機目標を攻撃。九州上空のP−47約150機は八代の発電所、工場、松橋、Okasa, Hitosuse-gawaの橋梁、栗野の南のトンネルを含む通信産業目標を攻撃。
- 〇第20空軍
- B−29 24機は関門海峡、福岡、新潟、舞鶴、仙崎、船川湾に機雷敷設。
- 7月28日
- 〇極東空軍
- 伊江島駐屯P−47 137機は九州あるいは鹿屋、Metgtsubara、太刀洗、久留米、佐賀、Junichoの飛行場、石油貯蔵、操車場、倉庫、産業施設、砲陣地其の他の目標をロケットおよび機銃掃射。
- P−47 21機は八代で船舶攻撃。A−26とB−25は鹿屋の飛行場を粉砕。
- 瀬戸内海上空掃蕩中のP−51とB−25は小型貨物船2隻と哨戒艇1隻を破壊。
- 約70機のB−24は呉の船舶を爆撃、戦艦1、空母1に直撃弾。
- 〇第20空軍
- B−29 471機は津市、青森市、一宮市、宇治山田市、大垣市、宇和島市に焼夷弾を投下。
- B−29 76機は下津製油所を爆撃。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯P−51 約140機は東京周辺の9目標(飛行場及び軍事施設)を攻撃、房総半島沿岸で駆逐艦を攻撃、炎上。
- 7月29日
- 〇極東空軍
- 伊江島のP−47、沖縄のB−25、A−26は日本本土の目標を粉砕。
- B−24 約70機は呉の船舶を粉砕。
- B−24 41機は油津北西の工場、貯蔵施設、長崎及びその周辺の船舶、発動機工場、延岡、大分市街を攻撃。
- B−25は鹿児島、Kibana、宮崎の橋梁、兵舎、他の建築物、Tozaki-hanaの倉庫、灯台、航路灯を攻撃、徳之島を爆撃。
- A−26は長崎の海軍基地と発動機製作所を粉砕。
- 多数のP−47は呉港、指宿の船舶と水上機基地、枕崎の駅、ドック、市街、知覧飛行場、出水飛行場、鹿児島湾の船舶を攻撃。
- P−51は朝鮮南岸、九州南岸の多数の目標を攻撃、船舶、鉄道、大村、Sashikiの工場も攻撃。
- 〇第20空軍
- B−29 24機は関門海峡、福岡、唐津、羅津海域に機雷敷設。
- 7月30日
- 〇日本はポツダム宣言を拒否。
- マーシャル元帥はマッカーサー大将、ウエッジマイヤー大将、ニミッツ元帥に降伏の計画を進めるように指示。
- 〇極東空軍
- 約60機のB−25とA−26は大村飛行場を爆撃。4機は出水飛行場を攻撃。
- P−47は周辺目標も攻撃。
- B−25は朝鮮水域船舶掃蕩で目標発見に失敗、川内地区の1倉庫、鉄道、船舶を爆撃。護衛のP−51も周辺目標を攻撃。
- 約80機のP−47は川内を爆撃、市街に多くの焔を上げた。
- 南九州写真偵察のP−51は列車と小船を破壊。
- 80機近いP−47は宮崎、Karasehara、富高地域を攻撃、倉庫を炎上させ、兵舎、格納庫、鉄塔その他の建物に損害を与え、志布志飛行場周辺の建築物を吹き飛ばした。
- 〇第7戦闘機集団
- 硫黄島駐屯戦闘機は神戸??大阪地域の飛行場、鉄道、他の臨機目標を攻撃。
- 〇第11空軍
- B−24 8機は千島に向かう途中天候不良で召喚。
- 7月31日
- 〇極東空軍
- B−24 80機は鹿児島操車場、佐世保鎮守府、Yaki−Shima、長崎を含む地域の数目標を粉砕。
- A−26とB−25は鹿屋飛行場、宮崎飛行場、周辺目標、佐世保鎮守府、丸島、長崎の倉庫、香焼島の発電所を粉砕。
- P−51は門司の高射砲陣地を攻撃、壱岐、九州北西、西岸沖の船舶を破壊、佐世保西南西の島を攻撃、出水地区の鉄道、倉庫を爆撃、九州中の鉄道、道路網、通信目標を攻撃。
- P−61は夜間喧騒任務を継続。
- 琉球上空P−51は宮古島滑走路を爆撃。
U.S. Army Air Forces in World War II
Combat Chronology 1941 -- 1945
Compiled by Kit C. Carter and Robert Mueller
Center for Air Force History
Washington, DC 1991
Library of Congress Catalog Card No. 75-600031
Reprint of 1973 edition, 1991
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