大本營發表(昭和十九年六月十六日五時)
「マリアナ」諸島に來襲せる敵は十五日朝に至り「サイパン」に上陸を企圖せしも前後二回之を水際に撃退せり
敵は同日正午頃三度來襲し今尚激戰中なり
大本營發表(昭和十九年六月十六日八時)
本十六日二時頃支那方面よりB29及B24二十機内外北九州地方に來襲せり
我制空部隊は直に其の數機を撃墜 之を撃退せり我方の損害は極めて輕微なり
大本營發表(昭和十九年六月十六日十四時)
本十六日早朝北九州地方に於る戰況中現在迄に判明せる主要事項次の如し
一、敵に與へたる損害撃墜 七機
撃破 三機二、我方地上部隊に數名の戰死者ありたる外制空部隊及地上軍事施設に殆んど損害なし
三、被爆に依り數個所に生じたる火災は十六日朝五時迄に悉く鎭火せり
大本營發表(昭和十九年六月十六日十七時)
六月十五日午後敵機動部隊小笠原諸島に來襲し、父島及硫黄島を空襲せり
所在の我が部隊は之を邀撃し敵機十七機以上を撃墜せり我方の損害極めて輕微なり
6月15日アメリカ海兵二個師団がサイパン島上陸。聯合艦隊司令部は「あ号作戦決戦」発動。第一機動艦隊(小沢治三郎中将)はマリアナに向けフィリピンを出撃。
テニアン島守備隊は沿岸砲で戦艦テネシーに損傷を与えた。
中国四川省成都を出撃したB29 68機中47機が八幡製鐵所を攻撃。7機が未帰還となった。