大本營發表(昭和二十年八月一日十七時)
一、我陸海軍部隊の敵侵攻に對する戰備は着々強化せられあり
二、我制空部隊は一部を以て本土に來襲する敵機を邀撃中にして七月中に収めたる右邀撃戰果中判明せるもの次の如し
大型機 撃墜
撃破四十三機(内B29二十九機)
約百機 (内29約七十機)艦上機及小型機 撃墜四百七十八機
撃破約四百機我方都市工場艦船等に相當の被害ありたるも航空基地等軍事施設の被害は僅少なり
三、我航空部隊はその後沖縄方面の敵航空基地並に艦船に對し攻撃續行中にして六月二十五日以降七月三十一日迄に判明せる戰果次の如し
撃沈 巡洋艦二隻、巡洋艦若は驅逐艦一隻、駆逐艦二隻、輸送船二隻、艦種不詳三隻四、我潜水部隊の太平洋水域に於ける敵補給線攻撃戰果中、六月中旬以降現在迄に判明せるもの次の如し
撃破 巡洋艦一隻、驅逐艦一隻、艦種不詳三隻飛行場爆破炎上 二十六箇所以上撃沈 輸送船二隻撃破 戰艦一隻、油槽船一隻、輸送船二隻五、我海上護衛部隊は六月中旬以降主として本土近海に於て敵潜水艦三隻を撃沈同二隻を撃破せり
ハルゼー第3艦隊は7月10日以降、日本本土各地を空襲し、特に24、28日には呉基地を襲い、レイテ海戦で生き残った残存日本艦隊にとどめをさした。
もはやアメリカイギリス連合艦隊に対する攻撃は放棄され、日本軍は本土決戦に備えてひたすら兵力温存に終始した。
7月29日にはフィリピン海で伊58潜水艦がテニアン島に原爆を輸送した帰りの重巡インデアナポリスを撃沈。同日神風特攻により駆逐艦キャラガンを撃沈、駆逐艦プリチェット、キャッシン・ヤング等を損傷させ、僅かに気を吐いた。
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