大本營發表(昭和二十年五月十一日十六時三十分)
一、沖繩本島南部地区の敵の第一線は五月十日概ね我謝、幸地、前田、安謝の線に在りて反覆我陣地を攻撃中にして所在の我部隊は之を邀撃敢鬪續行中なり
同地区に於て四月二十九日以降我方の収めたる戦果中五月七日夕迄に確認せる主なるもの次の如し
人員殺傷 約一二六〇〇人
戰車擱坐炎上 一三四輛
各種火砲破壊 三九門
二、我航空部隊竝に潜水部隊は其の後引續き沖繩本島の敵飛行基地及本島周邊の敵艦船竝に機動部隊を攻撃中にして五月六日以降我方の収めたる戰果中現在迄に判明せるもの次の如し
撃沈
特設航空母艦
戰艦
巡洋艦
輸送船
潜水艦
艦種不詳篋碁埆
一隻
篋碁埆
一隻
一隻
一隻
撃破
特設航空母艦
輸送船
艦種不詳筝蛾埆
一隻
篋秘埆
炎上爆破
二十五箇所以上
右攻撃に参加せる航空部隊の大半は特別攻撃隊なり
5月4日第三十二軍はアメリカ軍に対し、逆上陸作戦を含む総攻撃を敢行したが、主力の第二十四師団はその兵力の三分の二を喪失、参加各部隊はほぼ全滅した。以後集団的攻勢は実施不能となり、戦略持久戦を余儀なくされた。
5月9日海軍14機、陸軍4機の特攻によりイギリス空母ヴィクトリアス、フォーミダブル、アメリカ護衛駆逐艦オーバーレンダー、イングランドが損傷を受けた。
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