大本營發表(昭和二十年四月九日十五時)
一、四月八日沖繩本島の敵第一戦は概ね津覇、大山各南側を連ぬる線に在りて逐次兵力を増強反覆來攻中なるも所在の我部隊は善戰其の都度之を撃退しつつあり
敵上陸以來四月七日夕迄に判明せる陸上に於ける綜合戰果次の如し敵に與へたる損害 人員殺傷
戰車擱坐又は炎上
各種火砲破壊
上陸用舟艇撃沈約三千六百名
百二輛
筝牙香筝蛾摩
十六隻我方の損害 戰死傷約四百名
二、同島周邊の敵艦船に對し四月六日以降収めたる戰果中其の後判明せるもの次の如し 撃沈
大型艦
巡洋艦
驅逐艦
掃海艇
艦種不詳一隻
筝蛾埆
蜊髫サ
筝蛾埆
十三隻撃破
巡洋艦
驅逐艦
掃海艇
艦種不詳蝗幃埆
蝗幃埆
篋碁埆
八隻右の外四月六日夕陸上より殘波岬西方海面に於て敵輸送船多數炎上しあるを認む
9日陸軍特攻5機によりLST447沈没。駆逐艦ステレット損傷。また沖縄糸満の陸軍海上挺身第二六戦隊のマルレ20隻が那覇沖に出撃、駆逐艦チャールズ・J・バジャーを大破、中型揚陸艦LSM89を損傷させた。