昭和二十年一月二十七−二十八日

 

大本營發表(昭和二十年一月二十八日十六時)
 

 本一月二十七日十四時頃より十五時頃迄の間マリアナ諸島よりB29約七十機は數編隊を以て帝都に來襲せり 
 右敵機の投下せる爆彈及焼夷彈により都内數個所に被害を生じたるも火災は夕刻迄に悉く鎮火せり 
 重要生産工場には被害なし
 戰果に關しては目下調査中なり

 

大本營發表(昭和二十年一月二十八日十六時)
 

 我制空部隊は昨一月二十七日敵機の帝都來襲に際し之を其の航路上各地に邀撃し二十二機を撃墜(體當りによるものを含む)、他の大半に損害を與へたり
 我方の損害自爆未歸還計十二機


 

1月27日中島飛行機武蔵製作所への攻撃は、同工場が雲に覆われていたため、東京市街地への雲上爆撃に切り替えられた。爆弾は日本橋、銀座地区に集中、特に有楽町駅は直撃弾を受け、ガード下に避難していた市民87名が即死、80名が重傷と言う惨事となった。また第73爆撃団は過去最高の被害となる9機のB29を失った。

 

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