昭和二十年一月十五日

 

大本營發表(昭和二十年一月十五日十四時三十分

 昨一月十四日敵機の名古屋附近來襲時に於ける邀撃戰果次の如し
撃墜九機
損害を與へたるもの三十四機
我方一機未だ歸還せず
 
大本營發表(昭和二十年一月十五日十四時三十分

 リンガエン灣方面其の後の戰況次の如し

一、

敵は海岸附近より逐次パンガシナン平地兩側山地蔕の我陣地前に近接中なり

   
二、 別に一部の敵は一月十一日サンファビアン北方ダモルテス附近に上陸せり。我地上部隊は之を邀撃中にして十一、十二の兩日中に同附近に於て敵に與へたる損害次の如し
上陸舟艇撃沈破十四隻以上
人員殺傷約一千名
 
三、 我航空部隊は引續き敵艦船を攻撃中にして特に一月十二日の攻撃戰果中確認し得たるもの次の如し
輸送船 撃沈七隻
大破炎上四隻
驅逐艦 撃破一隻
我方の損害 特別攻撃飛行隊十七機
他に未歸還二機

 

四、 我潜水艦亦一月十二日ルソン島西方海面に於て戰艦一隻撃沈せり

 

 

 


 

 

 

 


 

 


1月12日陸軍特攻富嶽隊(飛龍1機)、旭日隊(九九式双襲撃機5機)、精華隊(一式戦22機)、皇幸隊(九九式双襲撃機2機)、小泉隊(一式戦1機)が突入、護衛駆逐艦ギリガン、リチャード・W・シューセンズ、LST3隻、輸送船4隻に被害を与えた。

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