大本營發表(昭和二十年一月五日十六時三十分)
一、 一月四日早朝敵輸送船團はミンドロサンホセ灣に、又同日午後敵機動部隊はパナイ島西方海面に進入せり
我特別攻撃隊一誠飛行隊の三機は戦闘機掩護の下に一月四日夕敵機動部隊に突入し航空母艦一隻及戰艦若くは巡洋艦二隻を轟沈せり
二、 我航空部隊は引續きサンホセ及レイテ島の敵飛行場を攻撃中にして一月二日夜より同四日佛曉迄に収めたる戰果次の如し サンホセ 炎上
辷逋シ十七箇所
二箇所レイテ島 炎上
大爆發十一箇所
二箇所我方八機未だ歸還せず
三、 一月四日午前敵機動部隊スマトラ島西北海面に現出し其の艦載機約八十機スマトラ島北部に来襲せり
同日夕迄判明せる右邀撃戰果撃墜二十六機にして我方の損害は極めて輕微なり
陸軍特攻八紘第九隊一誠隊(一式戦3機出撃、1機帰還)、八紘第一二隊進襲隊(九九式襲撃機1機)が突入し貨物船一隻に損傷を与えた。また、海軍神風特別攻撃隊旭日隊の彗星1機(風間萬年中尉、長谷川弘房上飛曹乗り組み)は、ルソン島沖の護衛空母オマニー・ベイに投弾の後体当たり、同艦は総員退艦後雷撃処分された。乗員665名中93名が戦死または行方不明となった。