昭和十九年二十五日

大本營發表(昭和十九年十月二十五日十五時)

本二十五日十時頃より十一時三十分にわたり在支米空軍百機内外九州及濟州島に來襲せり

戰果に關しては目下調査中にして我方若干の損害あり



大本營發表(昭和十九年十月二十五日十六時)

我艦隊は昨二十四日朝來比島東方海面の敵機動部隊竝に輸送船團に對し海空相呼應し之を猛攻中にして現在迄に判明せる戰果次の如し

撃沈

航空母艦 
巡洋艦  
驅逐艦  
輸送船  
四隻(エンタープライズ型を含む)
篋碁埆
一隻
四隻以上        

撃破

航空母艦 
戰  艦 
巡洋艦  
篋碁埆
一隻 
二隻  

我方の損害

巡洋艦二隻
驅逐艦二隻
沈没

 

 

 

 

 

 

 


10月24日から始まった比島沖海戦の結果、24日戦艦武蔵、駆逐艦若葉、伊46潜水艦を喪失、重巡妙高、駆逐艦初霜損傷。
25日重巡鈴谷、鳥海、筑摩沈没、同熊野損傷(栗田艦隊)。空母瑞鶴、瑞鳳、千代田、千歳、軽巡多摩、駆逐艦秋月、初月沈没(小沢艦隊)。戦艦扶桑、山城、最上、駆逐艦朝雲、満潮、山雲沈没、軽巡阿武隈、那智を損傷(西村、志摩艦隊)

アメリカ側被害は24、25日両日で空母プリンストン自沈、護衛空母ガンベア・ベイ、駆逐艦ホエール、ジョンストン、サミュエルB.ロバーツ、魚雷艇493号沈没、護衛空母カリニン・ベイ、ファション・ベイ、軽巡バーミンガム、駆逐艦ヒーアマン、デニスが損傷。

この他、神風特別攻撃隊の攻撃により25日護衛空母サン・ローを撃沈。護衛空母キトカンベイ、サンティー、スワニー、サンガモン、ホワイトプレーンズに損傷を与えた。

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