大本營發表(昭和十八年六月二日十六時三十分)
一、中支那方面の我部隊は公安西方地區の撃滅戰に引續き五月十九日以降宣昌對岸地區の天嶮に據る江防軍及び第十集團軍主力その他約十二萬の重慶軍に對し果敢なる進攻作戰を実施し、これに大打撃を与へたり
六月一日までに判明せる五月十九日以降の戰果次の如し(イ)遺棄死體約一萬八千六百、俘虜二千六百七十八、主なる鹵獲品 船舶二千噸級貨客船以下約一萬六千噸、各種火砲五十門、重輕機關銃二百五十九挺、小銃二千五百二十三挺二、五月上旬開始せる洞庭湖西方地區より宣昌對岸地區にわたる江南作戰は完全にその目的を達成し各部隊は夫々原態勢に復帰せり(ロ)我方の損害 戰死二百三十七名
六月一日までに判明せる本作戰の綜合戰果次の如し(イ)敵に與へたる損害 遺棄死體約三萬六千三百、俘虜五千九百二十三、主なる鹵獲品 船舶約一萬六千噸、各種火砲九十門、重輕機關銃四百七十一挺、小銃四千九百二十七挺(ロ)我方の損害 戰死四百七十五名