昭和十八年五月二十一日

大本營發表(昭和十八年五月二十一日十五時)

聯合艦隊司令長官海軍大将山本五十六は本年四月前線に於て全般作戰指導中敵と交戰飛行機上にて壮烈なる戰死を遂げたり

後任には海軍大将古賀峯一親補せられ既に聯合艦隊の指揮を執りつつあり

 

情報局發表(昭和十八年五月二十一日)
天皇陛下に於かせられては聯合艦隊司令長官海軍大将山本五十六の多年の偉功を嘉せられ
大勳位功一級に敘せられ
元帥府に列せられ、特に元帥の稱號を賜ひ
正三位に叙せられ
薨去に付き特に國葬を賜ふ旨仰出さる

 


昭和18年4月18日山本長官一行は、前線視察のため第705海軍航空隊(旧三沢航空隊)の一式陸上攻撃機に2機に分乗し、直俺零戦6機の護衛を受け、ラバウル東飛行場を発進。ブーゲンビル島上空で帝國海軍の暗号を解読し、待ち伏せしていたP38戦闘機16機(ガダルカナル島出撃)の襲撃により撃墜。二番機に搭乗していた聯合艦隊参謀長宇垣纏中将は不時着水で負傷はしたが救助された。

戻る