昭和十八年五月十九日

大本營發表（昭和十八年五月十九日十一時）

帝國陸軍病院船にて本年初頭より四月迄の間に米軍飛行機及び潜水艦により攻撃を受けたるもの七隻九回におよび内「あらびや」丸「うらる」丸「ぶえのすあいれす」丸の三隻は損傷を蒙り戰死傷者を出せり
（註）右船舶はその船名、船型、噸數、艤装法等の要目につき何れも利益代表國を通じすでに敵國側に通告しありたるものなり

「あらびや」丸は１８年１月４日ラングーンで、「うらる」丸は同４月３日ビスマーク諸島で、「ぶえのすあいれす」丸は４月２５日香港沖でそれぞれ損傷を受けた。「ぶえのすあいれす」丸は１８年１１月２６日ラバウル発パラオ向け航行中、１１月２７日ビスマーク諸島でアメリカ軍航空機の攻撃により爆沈。

１８年５月１４日伊１７７潜水艦がオーストラリアの病院船セントールを撃沈（２９９名死亡、６４名救助）した抗議に対する発表。

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